人事に必要な5つの姿勢とは

強さと優しさ

人事担当者は経営者など意志の強い人と対峙する機会が多いです。その時にイエスマンでは人事の仕事は務まりません。「逆命利君」という言葉があります。「上からの命令に逆らっても、あえて正しいと思うことを言う。そして君に利することこそ忠である」という意味です。当然ながらそこで罰せられる可能性もあります。しかし「このほうが絶対会社にとっていいと思う」といった気迫が人事担当者には求められます。したがって自分の中にある信念や価値観に対する強さが求めらるのです。

その一方で優しさ、受容性も兼ね備える必要があります。なぜならこれからの会社は、時代の変化に伴って激しく変化するからです。したがって、その時変化に対応しなければなりません。そのために、社内に多様な人が存在する組織を形成する必要があります。しかし人事が偏った人を採用していくと、会社が一様化します。一様化とは変化対応能力が減少することを意味します。坂本竜馬の言葉に「人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もある」というものがあります。この言葉のように、いろいろな人を受け入れる受容性が求められます。

これが強さと優しさです。

自己認知

最後の自己認知は人事担当者にとって基本ベースとなります。自分の偏見について無知ではないことを、理解することが人事担当者にとって重要となります。なぜなら自分がどのような偏見を持っているかが分からなければ、人を明確に見ることができません。したがって、人事担当者は自己認知を高める為の訓練をする必要があります。

その訓練方法に”guess who”と呼ばれるものがあります。まずSPIテストを受験させます。次にテスト終了後に受験者の名前を消します。そして最後にテスト結果を基に、誰のデータか推測します。これをすることで、「○○項目がこうだから、このテスト結果はAさんのものだ」といった形で、いろいろな人からフィードバックを受けることができます。そして、印象や性格に関する情報を入手することができます。これによって、自分にはどう見えているか判断できるので、人事にとって重要な情報です。

3行まとめ

情熱と冷静さ、強さと優しさのバランスが重要。
言葉ではなく、行動を基準として真偽判断を行う。
正しい自己認知が人事担当者にとっての基本ベース。

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人事採用・組織化研究所

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投稿者プロフィール

【監修】曽和 利光
株式会社人材研究所 代表取締役

■略歴--------------------------------------
1995年
京都大学教育学部教育心理学科卒業後、株式会社リクルート入社、人事部配属人事コンサルタント、人事部採用グループゼネラルマネジャー等を経験
2009年
ライフネット生命保険株式会社、株式会社オープンハウスで人事部門責任者
2011年
株式会社人材研究所(Talented People Laboratory Inc.)設立代表取締役社長に就任、現在に至る

■お問い合わせ---------------------------
組織人事、人材育成、組織開発などに関するご相談は、人材研究所までご一報ください。
株式会社 人材研究所

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